家庭学習で教科書音読の練習を課していることが多いと思いますが、ICTを活用して生徒の効果的な練習に繋げられないかを考えてきました。一人一台端末が配備された今、ICTを活用した取り組みにチャレンジするハードルも大きく下がりました。 特に、文字起こし…
新課程の2年間が終わろうとしているので、ここで振り返りを。個人的には、現行学習指導要領の「コミュニケーションの中で実際に使いながら学んでいく」という考え方はとても好きで、言語活動のあり方や設定の工夫について学ぶことがたくさんできました。また…
仮定法過去の導入について記録しておきます。この3年生は1年時は旧課程の教科書だったため、文科省のBridgeが配布されています。仮定法の使用を想定した題材がいくつか含まれており、生徒も興味をもって考えることができそうであったので、ここで活用してみ…
これまでの僕は、関係代名詞のあとに、簡略化されたものとして現在分詞・過去分詞を扱ってきました。新しいNew Horizon3では、現在分詞・過去分詞が先に登場します。関係代名詞の指導をしてから、段階的に現在分詞・過去分詞というPPPの流れではなく、どち…
間接疑問文を文法説明から教え込むことはできますが、使用の必要性を教室環境の中でどのように生み出して指導していくかを考えました。教科書はNew Horizon3のUnit4。題材は登場人物の暮らす町の外国人が、どれだけ災害のための対策や意識をしているかとい…
英作文の添削には時間がかかりますが、その割に生徒がフィードバックを見ていない、生かしてくれていないことを感じます。そこで、いろいろ試しています。 コレクションコードを使おう 生徒が改めて推敲する視点を与えるために、ALTと一緒にコレクションコー…
自律学習者の育成は英語教育でも長年のテーマだと思いますが、一筋縄ではいかないなということを痛感しています。日常生活で英語を使わなくても生きていくことができる日本で、目的意識をもたせて英語学習に向かわせるために、教師である自分に何ができるの…
中2の言語材料として重要度の高い接続詞。ここまで、従属接続詞のwhenやifを扱ってきました。 今回は、教科書本文の内容について事実発問と推論発問で問いながら、生徒の発話を事実と意見に整理しながら、接続詞thatを使わせながら学ぶことができるように意…
新課程での1年目も終わりが近づき、息をつく暇もなく新年度の準備が始まります。 2015年から自分の授業実践をブログに記録してきましたが、年度初めの準備に役立ちそうな記事をまとめました。ぜひ参考にしていただければうれしいです。 QRコードを使わず…
書くことに対して抵抗感を多くの生徒がもっていると思いますが、友達とのつながりの中で楽しく継続的に取り組ませることができる。それがリレーノートです。今回は僕なりの実践を記録に残しておきます。 リレーノートって? 要するに、英語でやる交換日記で…
この活動って何のため? Picture Describingやリテリングは授業中の活動として有名で、特に最近の中学校の指導でも流行っていると思うのですが、「なんで、この子たちはイラストについて説明してんだろう?」と、頑張っている生徒を見ながら、少し冷静な気持…
Last Sentence Dictationの目的・効果 毎時間の始めには、既習の教科書本文を使ってLast Sentence Dictationをしています。僕の場合は、指定しておいた既習の教科書本文のどこかの文の終わりで音声を止め、生徒がそれをワークシートに書き取ります。これを毎…
大変ありがたいことに、明治図書様からお声かけいただき、なんとこの雑誌へ記事を寄稿させていただきました。 僕は「振り返りシート」についての実践を書かせていただき、無事に掲載していただくことができました。 振り返りシートについては、過去にブログ…
新課程での授業が4月からスタートし、あっという間の1学期が過ぎ、気づけば2学期もスタート。1学期を終えた時は、新しい教科書での指導にも少し慣れ、このままの流れで2学期以降もやっていこうと思っていましたが、久しぶりに夏休み明けに授業をしたところ、…
授業で洋楽を歌わせるという先生方は多いですが、ただ単に「盛り上げる」ためではなく、目的をもって指導していきたいところです。初任の頃から読みあさってきた、大東文化大学の靜哲人先生のブログ、著書、ビデオをご紹介します。これを知らずして、歌の指…
これまでは1学期はbe動詞、2学期から一般動詞が入ってくる流れでしたが、新課程になって1学期のうちにどちらも扱うようになりました。それによって、これまでは1年生のゴールにしていた「典型的な一日(My Typical Day)」のスピーチ発表を、早くも1学期末に行…
これまでずーっとテスト改善のことは意識していましたが、昨年度末からいよいよ一歩踏み出して、ついに今年度本格的にスタートした感じです。本当に、テストづくりって難しい。大学の時にテストづくりのことを教えてもらった記憶はないですが、ぜひ必修科目…
New Horizon2 Unit1 のUnit Activityというパートでは、「シンガポールへ旅行する計画をたてる」という活動が設定されています。これまでの僕だったら、「なぜシンガポール?そもそも生徒が興味のない国のことで活動できるわけないだろうが~っ!」と言って…
New Horizon2 のUnit1では、be going to と willが続けて登場します。一つの本文の中で、まとめて使われているので、使い分けもできるようにすることが求められているのだと思います。Unit1-1でbe going toについては学習済み。willを扱うUnit1-2を2時間で展…
本日、国立教育政策研究所から「中学校英語指導事例集」が公開されました。PDFでの指導資料だけでなく、youtubeでの映像資料もあります。それぞれの良い部分は、どんどん実践に取り入れていきましょう。 ウェブサイト 映像資料 事例1:「語や文法事項などを…
新しい教科書(New Horizon)で授業し始めました。ここまでの感想は、「小学校の先生スゴイ!!!」です。音声面を中心に、音声に「慣れ親しむ」ということができているおかげで、様々な場面で生徒たちの反応がこれまでとは全く違うと実感しています。特に小…
年度初めの、鬼のような忙しさの中で授業準備に手を付ける時間がほとんどありません。授業で妥協したくない自分にとっては、そんな中でも授業開きをせねばならないという、ツライ新学期の初週がやっと終わりました…。そして部活動の大会の後、やっと本格的に…
今年も卒業の季節がやってまいりました。昨年に続いて3年生を担当しています。今年の生徒たちは、僕が学年団として3年間成長を見てきた生徒たちです。卒業文集づくりも、去年よりグレードアップを目指して、今年は2冊つくることにしました!ちなみに昨年…
先日は素直に嬉しかったことがあったので、記録に残しておきます。中1の授業後に、2人の生徒が寄ってきて、「1年生のはじめは全然だったけど、今はすごい話せるようになってきましたー!」と言ってくれました。 なぜ嬉しかったかというと、今年度は中1の授業…
教育課程が変わることに向けて準備をしているところで、新たな授業観とはどんなものかを、自分のために整理します。この内容は、広島大学の松浦伸和教授の講義を基にしています。この記事の内容については、僕自身の解釈や考えも追加していますので、松浦教…
3年生の授業も3学期に入り、社会的な話題に踏み込んでいきます。特に、教科書では「キング牧師」を取り上げ黒人差別に触れていきます。ただ、人権がテーマの素晴らしい題材にもかかわらず、「他人事」で終わらせてしまうのではないかということを恐れてい…
「振り返り」やってますか?新学習指導要領の実施に向けて、振り返りをさせることの重要性を感じながらも、なかなかうまくいかずに悩んでいました。さらに、せっかく作成したCan Do Listも、振り返りの際にうまく活用できていないことも悩みの種でした。 こ…
前回の記事から、フィードバックの重要性を改めて考えつづけながら、いかに自分が生徒を引き上げるための手立てができていなかったかを痛感しています。前回の記事はこちら。 英語の授業づくりに欠かせない教師の技術 授業づくりをするうえで、教師に不可欠…
言語活動を通して「活動に取り組ませながら育てていく」ということが大切になり、英語教師としての指導観を大きく変えていく必要性を感じています。そのために、自分なりにさまざまな言語活動に挑戦しているところです。 その中で気づいた、自分の指導の問題…
明示的な文法導入ばかりであったのが、ずっと納得いかなかったので、より暗示的に導入しながら「生徒の気づき」を大切にできる方法を考え中、試し中です。これによって、新学習指導要領における、言語活動を通した指導にも近づけたいと思っています。 Small …