English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

【新課程・ICT活用】Youtuberになってデイリールーティーンをライブ配信しよう!

 これまでは1学期はbe動詞、2学期から一般動詞が入ってくる流れでしたが、新課程になって1学期のうちにどちらも扱うようになりました。それによって、これまでは1年生のゴールにしていた「典型的な一日(My Typical Day)」のスピーチ発表を、早くも1学期末に行うことができるようになりました。新たに、目的・場面・状況を与えて、ICTをフル活用して、生徒たちがワクワクする授業にしようとチャレンジしました!

 ちなみに、つぎの単元計画・ふりかえりシートの第5時にあたります。

f:id:merasan:20210729170836j:image

目的・場面・状況の把握

 これまでは、とくに設定せずに1年間のまとめとして行ってきたスピーチでしたが、次のような設定を加えました。

あなたのことを世界中の人たちに知ってもらうために、あなたの日々の生活についての紹介ビデオをつくって英語で発信しましょう。

これを簡単にTeacher Talkで伝えて把握させます。その中で、アメリカのyoutuberのビデオを見せます。

T: Do you like watching youtube? I love it. We can watch many kinds of videos. My favorite video is this. (Morning Routineと板書)

S: モーニングルーティーン…あ~知ってる!

T:  Many youtubers introduce their every day lives in videos. Let's watch a morning routine of a young Youtuber in America. (テレビでビデオ鑑賞)Now you will be a youtuber. let's make a morning or daily routine video and introduce your life on youtube. (ここで次のプリントを配布)

f:id:merasan:20210729170850j:image

一人一台端末を活用してインプット

 まずは、日々の生活について伝えるための表現をインプットする必要があります。そのために、先ほどのビデオを再活用して、実際の場面で使える表現を学んでいきます。そのために、もともとのyoutubeビデオを活用して、次のような教材を作成しました。

ただビデオを見るのではなく、その場面にふさわしい英語表現を選んだり、並び替えたり、 内容を捉えたりといった、様々な種類の問題に取り組むことができます。

 生徒たちは、GIGA SCHOOL構想によって与えられた一人一台のChromebookを活用して、それぞれのペースで学習していきます。最初は何をすればよいか分からなかった生徒もいましたが、触っているうちに求められていることを把握し、集中して取り組みました。また、全問正解を目指して何度も繰り返し挑戦する生徒もたくさん見られ、かなり盛り上がりました。

ワークシートに構成を作成する

 先ほどのビデオで学んだ表現だけでなく、教科書や辞書を活用しながら、配布されたワークシートにイラストを描きながら、発表のセリフを考えていきます。

Youtubeライブ配信

 構成が完成したら、ついに発表となります。発表の際の方法や条件は以下の通り。

  • 発表の際はイラストを英語で説明する(原稿の読み上げはNG)
  • 発表はソロ・ペア・グループで
  • 1人あたりの持ち時間は90秒(3人組なら270秒以内で配信内容を構成)
  • 小道具などを活用してもOK
  • Youtube別室からライブ配信して、個人の端末で視聴
  • 個人端末からChatで英語のコメントを送信することもOK

さらなるICTのひと工夫

 この配信の際には、書いた英文を暗記して読み上げるのではなく、視聴者にイラストを見せながら、英語で説明することを大切にしたいと思いました。そこで、視聴者にイラストをはっきりと見せる工夫をする必要があります。

 そこで、ウェブカメラと実物投影機のカメラを2台使うことにしました。カメラ1(ウェブカメラ)は配信者たちを、カメラ2(実物投影機)は手元のワークシートのイラストを映し出すことができるようにします。カメラ2台の映像を1つの画面に分割して配信するために、Youtuberたちの技術を実際に使いました。次のソフト(OBS Studio)を使えば、1台のパソコンから全てが可能になります。

実際にはこんな感じの映像で、右下に小さく実物投影機の映像を映しています。

f:id:merasan:20210729170910j:image

トラブル発生!

 配信の練習をしていたら、様々なトラブルに見舞われました。それは、上記の見え消し部分です。まず、生徒たちがライブ配信の中で、Chatでフィードバックを送信することは許可されていませんでした。また、生徒たちをライブ配信の映像に映すことは不可能でした。すぐに配信が停止されてしまいました。これらは、全て未成年の子どもたちを守るための、Youtubeの規約によるものでした。これは断念せざるを得ません。

 そこで、Zoomでの配信に切り替えました。生徒たちにはそれがYoutubeでのライブのように見えるように、先ほどのOBS StudioというソフトでYoutubeロゴマークなどを入れる工夫もしてみました。

本番開始!

 生徒たちは、それぞれに工夫を凝らしながら配信を楽しみました。映し出したイラストをもとに、英語で表現するという狙いも達成できたように思います。(イラストを映し出す時に、原稿部分が目に入ってこないように、ワークシートをデザインし直したいと思います。)

 こんな様子で配信をしました。

f:id:merasan:20210729170923j:imagef:id:merasan:20210729170935j:imagef:id:merasan:20210729170942j:image

まとめ

 生徒たちは、Youtuberとして初めて(?)のライブ配信に興奮していた様子でした。さらに、活動後に生徒たちに伝えたのは、「先輩たちが1年生の終わりにできていたことが、早くもできるようになってきている」ということでした。生徒たちも、この言葉を聞いて満足そうな様子でした。生徒たちがもっと表現したい!と思える活動を、まずは僕自身が楽しみながら、これからも作っていきたいと思います。