New Horizon2 Unit1 のUnit Activityというパートでは、「シンガポールへ旅行する計画をたてる」という活動が設定されています。これまでの僕だったら、「なぜシンガポール?そもそも生徒が興味のない国のことで活動できるわけないだろうが~っ!」と言って、やらなかったはずです。
今年の僕は違います。「文句を言うのは、まずは新しい教科書でやってみてから!自分なりに工夫してみてから!」ということで、考えてみました。
結論
めちゃくちゃ楽しい授業になりました。僕自身がシンガポールに本気で行きたくなりました。(コロナ終わったら、家族で行きたいな…。)
最初の生徒たちの反応
最初に導入した時点ではこんな反応でした。
T: Do you have any plans for the summer vacation?
S: No, we'll stay home.
T: Yes. We can't do what we want to do like before this year because of COVID-19. It's difficult to go abroad like Asami. So let's imagine a dream trip!
S: Dream Trip? Nice!
T: You are going to visit Singapore with your family this summer. So we'll make a plan for a trip to Singapore.
S: え、シンガポール???え~。
諦めずにどうしたか?
T: Do you know popular places in Singapore?
S: Merlion Park.(教科書でやっているので)
T: Now I'll tell you other popular places to go. (教科書で紹介されている4か所の名前を板書)
S: ...
T: Can you open your Chromebook? Please find information about these places.
S: Yes!(作業に入る)
T: (あれ?淡々と調べているだけだなぁ、こりゃいけんわ。)OK. Can you write the information on Jamboard? There are four whiteboards there.
S: Yeah!(目が輝く✨)
こんな感じになりました
最終ゴールに向けてさらに工夫
最終的には旅行の予定を書かせるのですが、その中でお土産についても考えてもらうことにしていました。そこで…
T: If you go abroad, you will buy souvenirs.
S: す~べにあ?
T: You can buy at gift shops. What do tourists in Japan buy as a souvenir? A? (ALTに振る)
A: They buy Sensu, yukata...
S: あぁ、お土産。
T: What are souvenirs in Singapore? I made another whiteboard in Jamboard. So please find them and write them down.
S: (Jamboardで作業)
まとめ
これまでであったら、生徒にシンガポールという国に興味をもってもらうために、ガイドブックを配布したり、Teacher Talkで引っ張っていくしかできなかったと思います。そうなると、生徒たちは生き生きと活動できないわけで、苦しい展開が予想されます。
実際に自分がやってみた時は、インターネットで情報を調べさせれば、かなり興味をもつのでは?と思いました。しかし、それだけでは不十分だとすぐに気づきました。そこで、Jamboardで情報共有させてみました。すると、生徒たちの反応や表情に変化が生まれはじめ、どんどん盛り上がっていきました。僕自身も「シンガポールのことを知りたい!」という気持ちが高まっていくのです。これは不思議。自分が調べていたときには気づかなかった情報が、友達によってどんどん目の前に提示されていくことが要因かもしれません。
この後は、Jamboardの情報を使って、予定表を簡単に作らせたり、ペアでのやり取りをしていきました。 教材を生かすも殺すも教師次第だと痛感させられた1時間でした。