English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

指導戦略

【新課程版】定期テストづくりのための覚書

これまでずーっとテスト改善のことは意識していましたが、新課程になる直前からいよいよ一歩踏み出して、本格的にスタートした感じです。本当に、テストづくりって難しい。大学の時にテストづくりのことを教えてもらった記憶はないですが、ぜひ必修科目とし…

夏休みの宿題を通して、自律的学習者の育成を目指す

新課程の3年目に入り、知識・技能を鍛えること、思考・判断・表現の場面を設定して取り組ませることにバランスよく取り組むことが大切であると実感しています。そこで、授業と家庭学習の連動を一層意識して、知識・技能の定着を促すために、準拠ワークではな…

紙の辞書かインターネットの辞書か?

一人一台端末が導入された段階で、「もはや紙の辞書はいらないのか?」と考えたこともありましたが、答えは一つ。 紙の辞書も、インターネットの辞書も併用。どちらのメリットも最大限に生かして、生徒がその場の状況や目的に応じて使い分けることができれば…

質問力を高めるために

人とのコミュニケーション力を高める上で、そしてこれからの時代を生き抜く子どもたちを育成するために、「問う」という力は大変重要なスキルだと思います。英語の授業でも、その基礎となる質問する力を高めることができると思います。 そこで、「技能:疑問…

生きて働く知識・技能を育てるための「練習」で自動化を目指す

新課程の2年間が終わろうとしているので、ここで振り返りを。個人的には、現行学習指導要領の「コミュニケーションの中で実際に使いながら学んでいく」という考え方はとても好きで、言語活動のあり方や設定の工夫について学ぶことがたくさんできました。また…

自律学習者を育てること、英語教師としてできること

自律学習者の育成は英語教育でも長年のテーマだと思いますが、一筋縄ではいかないなということを痛感しています。日常生活で英語を使わなくても生きていくことができる日本で、目的意識をもたせて英語学習に向かわせるために、教師である自分に何ができるの…

年度初めの準備に役立つブログ記事

新課程での1年目も終わりが近づき、息をつく暇もなく新年度の準備が始まります。 2015年から自分の授業実践をブログに記録してきましたが、年度初めの準備に役立ちそうな記事をまとめました。ぜひ参考にしていただければうれしいです。 QRコードを使わず…

リレーノートで楽しく書いて仲間とつながる

書くことに対して抵抗感を多くの生徒がもっていると思いますが、友達とのつながりの中で楽しく継続的に取り組ませることができる。それがリレーノートです。今回は僕なりの実践を記録に残しておきます。 リレーノートって? 要するに、英語でやる交換日記で…

【新課程版】今こそ、初心にかえって自分の指導を見直すとき

新課程での授業が4月からスタートし、あっという間の1学期が過ぎ、気づけば2学期もスタート。1学期を終えた時は、新しい教科書での指導にも少し慣れ、このままの流れで2学期以降もやっていこうと思っていましたが、久しぶりに夏休み明けに授業をしたところ、…

国立教育政策研究所の「中学校英語指導事例集」の紹介

本日、国立教育政策研究所から「中学校英語指導事例集」が公開されました。PDFでの指導資料だけでなく、youtubeでの映像資料もあります。それぞれの良い部分は、どんどん実践に取り入れていきましょう。 ウェブサイト 映像資料 事例1:「語や文法事項などを…

3観点での評価にむけて、評価のためのテスト計画をつくろう

年度初めの、鬼のような忙しさの中で授業準備に手を付ける時間がほとんどありません。授業で妥協したくない自分にとっては、そんな中でも授業開きをせねばならないという、ツライ新学期の初週がやっと終わりました…。そして部活動の大会の後、やっと本格的に…

ダメだと思った時に変える勇気をもて

先日は素直に嬉しかったことがあったので、記録に残しておきます。中1の授業後に、2人の生徒が寄ってきて、「1年生のはじめは全然だったけど、今はすごい話せるようになってきましたー!」と言ってくれました。 なぜ嬉しかったかというと、今年度は中1の授業…

これまでの授業観とこれからの授業観

教育課程が変わることに向けて準備をしているところで、新たな授業観とはどんなものかを、自分のために整理します。この内容は、広島大学の松浦伸和教授の講義を基にしています。この記事の内容については、僕自身の解釈や考えも追加していますので、松浦教…

Can Do Listと連動した振り返りシートの工夫

「振り返り」やってますか?新学習指導要領の実施に向けて、振り返りをさせることの重要性を感じながらも、なかなかうまくいかずに悩んでいました。さらに、せっかく作成したCan Do Listも、振り返りの際にうまく活用できていないことも悩みの種でした。 こ…

大切なことは生徒が教えてくれる

前回の記事から、フィードバックの重要性を改めて考えつづけながら、いかに自分が生徒を引き上げるための手立てができていなかったかを痛感しています。前回の記事はこちら。 英語の授業づくりに欠かせない教師の技術 授業づくりをするうえで、教師に不可欠…

中間指導で内容面と言語面のフィードバックを与えよう

言語活動を通して「活動に取り組ませながら育てていく」ということが大切になり、英語教師としての指導観を大きく変えていく必要性を感じています。そのために、自分なりにさまざまな言語活動に挑戦しているところです。 その中で気づいた、自分の指導の問題…

生徒にとって活用しやすいCan Do Listの作成のコツ

この記事を書こうと思ったのは、このブログを読んでくださっている読者の方からメールをいただいたことがきっかけです。ブログに掲載しているCan Do Listについてのご質問があり、わざわざメールをくださったことにうれしく思いました。メールをくださった先…

初見の英文を読み、自分の考えや意見を述べさせるために(じゃれマガでアウトプット編)

前回の記事はこちら。 今回は、読んだ英文に関して意見をもたせるために、僕が大切だと思っていることを書いていきます。そして、その力をつけるためにどのような活動をしているかということも書いています。 意見をもつための下地 そもそも、僕はこんな風に…

初見の英文を読み、自分の考えや意見を述べさせるために(じゃれマガでインプット編)

岡山県の入試問題は、教科書の英文量とは大幅に上がった対話文や説明文、意見文などが出題されています。つまり、分量のある英文を短い時間内で的確に読むことが必要です。そのため、中学校3年生の春から、初見の英文を読むという活動を繰り返していきます…

【まとめ】家庭学習のシステムについて

家庭学習記録について 自学ノートについて 家庭学習のSeven Steps(今はやってません…)

家庭学習記録表で授業とテストを連動!

週に4回の英語授業で、英語力が身につくとは到底考えられません。授業以外での英語学習がカギをにぎるはずです。効果のある家庭学習にさせるための工夫。 家庭学習の悩み 「どうやって勉強したらいいか分からない」と生徒が言う。 家庭学習の時間が少ない。 …

2行日記で語順の感覚と英作文を鍛えよう。

2年生で過去形を学習してから、2行で日記を書かせていきます。1学期中に何日分を書くことができたかで、評価をします。 2行日記の説明書 2行日記の発展 2行日記は、接続詞を習うごとに次のようにレベルアップしていきます。 単文+感情 従属接続詞を使った複…

自学ノートのシステム

田尻先生の実践から、自学ノートを取り入れています。自学ノートにより、授業と家庭学習が連動するだけでなく、自分で内容を決め、課題に向けて取り組む自主性が身につきます。 自主学習ノート? 1年生はTalk and Talkに取り組んでいるので、「家庭学習ノー…

ティーチャー制でTalk and Talkのパフォーマンステスト

基礎トレーニングのために、中1ではTalk and Talkに取り組ませています。まずは、家庭学習で書くことを通して繰り返し練習し、最終的には口頭でのパフォーマンステスト実施します。 Talk and Talkのメリットと導入の難しさ Talk and Talkを活用することで、…

ペア学習を授業に取り入れる方法

中学1年生の個人トレーニング中心の時期から、中学2年生の1学期のライティング(日記や5行エッセイ)特訓の時期を経て、2学期になるとスピーキング・ライティングによるアウトプットの機会が増大してきます。2年生からはペア学習をスタートします。 なぜペア…

英語の授業ノートのつくり方

英語の授業ノートはどのようにつくらせていますか? 以前に研修で先生方が話していたことの中で、「授業の板書ノート」についての悩みが多いようでした。そのときは、以下のようなお悩みが出ていたと思います。 授業ノートの構成は? 授業ノートを使った予習…

英語の授業の太ーい骨とは?

今年は次のポイントを重点的に指導することを意識しています。 ①フォニックス ②語彙 ③語順 ④疑問文づくりとその受け答え いろいろと教えないといけないことがありすぎて、ついついやらなければならないことを見失いがちになります。 田尻先生の実践を勉強し…