English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

Can Do Listと連動した振り返りシートの工夫

 「振り返り」やってますか?新学習指導要領の実施に向けて、振り返りをさせることの重要性を感じながらも、なかなかうまくいかずに悩んでいました。さらに、せっかく作成したCan Do Listも、振り返りの際にうまく活用できていないことも悩みの種でした。

 この1年、様々な機会をいただき、勉強させていただく中でたどりついた、現状の僕のベストをまとめておきます。

Can Do Listについて

 Can Do Listはこんなデザインにしています。

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ちなみに、作成に至るまでの僕の葛藤はこちらにまとめています。

振り返りシート

僕の振り返りシートはこのようなデザインにしています。

《両面》

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《左面》

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《右面》

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振り返りシートのデザインの工夫

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  1. 常に振り返りシートにCan Doをのせることで、生徒も教師も最終ゴールをいつも意識することができます。
  2. 単元のはじめには、目的・場面・状況を明確にしながら単元終末の目標をイメージさせます。単元目標に沿った個人目標をたてることができます。
  3. 単元終末にはペアで交換し、お互いの活動についてアドバイスやコメントを記述させることができます。
  4. まずは内容面についての学びや気づき、さらに言語面での振り返りを記述させます。

Q: この振り返りシートってどうなの?その1

 振り返りを重要視しておらず、時間もとりづらいということで、簡単に振り返りができるようにしていました。

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《結論》

A~Cであろうが、1~5であろうが、この数値を見たところで生徒は自分のパフォーマンスを向上させるための工夫を考えることができない。また、僕がその数値を見たところで、あまり意味のない記号にしか見えず、活用できませんでした。

Q: この振り返りシートってどうなの?その2

 ほんなら、文章記述もさせなきゃ意味がない!と思い改善してみました。

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《結論》

悪くはない。しかし、「できるようになったこと・できるようになりたいこと」という記述を見た時に、「教師が意図していたことが、授業の中で生徒に伝わったのか」が見えづらい。つまり、教師の指導改善には活用しづらかった。生徒と教師の双方にとって意味のある、よりよい「振り返りの視点」のバリエーションを増やしたい。

Q: 振り返りの時間がとれないのですが?

 授業が時間内に予定通り終わらず、ふりかえりシートを記入させる段階にどうしても入れないことはあると思います。生徒がつまづいてしまったり、より深い学びにするために、想定どおりには進まないことは仕方のないことで、目の前の生徒に合わせて臨機応変に対応してやるべきだと僕は思っています。

 そういうときは、僕はスパッと割り切って、次の時間の良いタイミングで、ふりかえりの時間をとることにしています。予定通り、授業の最後にふりかえりの時間をとれたら、それはベストだとは思いますが…。授業計画が甘いって?すみません( ゚Д゚)

Q: 何のために振り返りをしますか?

 振り返りの効果は以下のように感じています。

  • 生徒自身が自分の取り組みを見直すことで、よりよいパフォーマンスにむけて試行錯誤することにつながる。
  • 生徒が自分の現状を把握することができ、メタ認知につながる。
  • 生徒の学びが記録として残るため、生徒が次のステップに進むことができるために必要な教師の手立てを考えやすい。
  • 《最重要!》教師の指導の改善につながる。

 僕は、生徒の振り返りは、「教師の指導の改善」のために最も意義があると思っています。生徒が「内容面」もしくは「言語面」での記述ができていないのであれば、それはつまり教師の指導不足を意味しています。

 それが、「授業計画の段階」での問題なのか、フィードバックが効果的でないなどの「授業中の手立ての段階」の問題なのかは分かりません。しかし、生徒が教師の意図通りに、もしくは想像以上の内容を記述するためには、「生徒自身が気づく」というプロセスが必要だと思います。逆に言うと、教師は「教え込む」のではなく「気づかせる」ということが必要になってきます。

 どの段階での問題なのかを振り返ると同時に、「生徒の気づきを促す」ための工夫をどのように仕組んでいくかを考えていくことが大切であると思います。

まとめ

 以上のように、いろいろと試行錯誤しながら、よりよい振り返りの方法について考えています。ちなみに、Can Do Listや振り返りシートのヒントとなったのは、昨年参加した「国立教育政策研究所の教育課程研究指定校事業 研究協議会」です。こちらです。

 特に、相模原市立相模台中学校の研究発表で紹介されていたものから、たくさんのヒントをいただきました。ここで、その資料をご紹介するのは難しいと思いますが、相模台中学校のホームページに今年度の取り組みが紹介されていました。たくさんの工夫が隠されているのではないのでしょうか。以下にリンクしておきますので、ぜひ勉強させていただきましょう!(リンクが切れていたらすみません…)

追記

 「学習の自己調整」と「粘り強さ」についての記述と変容を見とることができるように、右ページに複数単元を通した振り返りをできる欄を設けてみました。

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よろしければダウンロードどうぞ

僕の作成したフォーマットは以下から

  • Can Do List

  • ふりかえりシート

  • 評価のためのテスト計画