English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

間接疑問文を使わせるために、kahootで子どもたち自身が作成したクイズ大会をしました。

 教室環境の中で、間接疑問文を使わせる場面を仕組むのは、個人的には難しいと思っています。そこで、導入のためにタスクでの授業実践をしてみました。それについてはこちら。

さらに練習の機会を作りたいと思い、Kahootでクイズ大会(名付けて…How well do you know your classmates?)をすることにしました。工夫した点は以下の通り。

  • 最初は有名人クイズにしようとしたが、それだと調べる時間を確保しなければならない。さらに答えを当てても「へぇ…そうなんだ。」で終わってしまうだろう。
  • 「調べる時間をなくす=自分は答えを知っている状態」が必要。そこで、自分のことについてのクイズ問題なら、答えをインターネットなどで調べることなく、すぐに間接疑問文を使って英文を作ることに取りかかれる。
  • 最初はピンポンブーを使って対抗戦にしようかと考えたが、回答者の人数は限られ、多くの人は傍観者となってしまうだろう。そこで、Kahootを使って全員参加のクイズにすれば良いと考えた。
  • 生徒は問題作成はGoogleフォームに入力して行う。これはKahootの問題作成用エクセルデータの形式に合わせているので、完成したスプレッドシートのデータをコピペすれば、問題の一括作成が簡単にできる。
  • 友達や教師の意外なことを知ることで、興味をもって意欲的に取り組むことが期待される。

指導手順

  1. 何をするかイメージできるように、例として次のKahootを1問だけプレイする。

  2. 自分自身のことについて、間接疑問文を使いながら4択クイズを作成することを伝える。
  3. 作成は次のGoogleフォームに入力させる。

  4. 完成したら、2問目の作成に取りかかり、改めてGoogleフォームで提出する。
  5. (次の授業までに)フォームの回答スプレッドシートから、文法的なミスを中心にこちらで修正する。そして必要なセルの内容をコピーして、kahoot問題追加用のエクセルファイルにペースト。(このエクセルファイルに合わせて、Googleフォームも作成しておくことが時短のためには大切)
  6. エクセルファイルをkahootにインポートして一括で作成。この流れは次のウェブサイトが分かりやすかったので参考にしてください。

  7. 授業でクラシックモードで全員でプレイ。正解発表後には、ALTや僕から出題者に関連質問をして、さらに深掘りしてインタラクションをしていきます。

まとめ

 この練習活動を通して、問題作成時には言語材料を使用し、クイズゲーム中には約30問の例文を理解したりと、間接疑問文にたくさん触れる機会を与えることができました。

 英語学習の面のみならず、絶対に正解したい問題で不正解になりみんなで悔しがったり、連続正解してトップに躍り出て、いつもはなかなかヒーローになれない生徒が主役になる場面もありました。何よりも、友達や先生の意外な面を発見し、より良い関係づくりのチャンスともなったように思います。またこの活動を発展・改良して別の機会にもやってみようと思います。