週に4回の英語授業で、英語力が身につくとは到底考えられません。授業以外での英語学習がカギをにぎるはずです。効果のある家庭学習にさせるための工夫。
家庭学習の悩み
- 「どうやって勉強したらいいか分からない」と生徒が言う。
- 家庭学習の時間が少ない。
- 生徒の家庭学習の取り組みを把握できていない。
- 力が高まっていないままに、生徒はパフォーマンステストや定期テストを受けている。
家庭学習記録表を作ったワケ
生徒が家庭学習をしないのを、生徒のせいにしていてもラチがあかないので、自分自身の取り組みを振り返りました。
- 授業がテストにつながっていることを意識させられていない。
- テストのために家庭学習が有効だと思わせていない。
- 家庭学習をしなくても先生は知らないと思っている。
- 家庭学習にどれだけ取り組めたか、生徒が自分の取り組みさえ把握していない。
- 家庭学習をした成果、達成感を感じさせられていない。
授業、家庭学習、テストがスムーズにつながらない原因がどこかにあるはずです。
家庭学習記録表を活用する
次の①〜③を厚紙に貼らせます。
- 学習方法一覧表•••①
「授業後はテスト対策を家庭学習でする」というイメージをもたせます。
- 月間学習時間記録表•••②
毎日記録し、自分の取り組みをメタ認知させます。
- 年間学習時間記録表•••③
家庭学習時間をグラフで視覚化し、モチベーションアップへ。
- 完成イメージ
これらを毎朝回収し、こちらはスタンプを押したり、余裕があればコメントを書いて返します。
まとめ
自主学習でどんどん勉強してくれるのは理想ですが、正直なところなかなか難しい…。結局のところ、「人間は甘える動物」なので、生徒の取り組みを教師が把握し、軽いプレッシャーを与えておくことは有効だと思います。
英語が嫌いな生徒でも、学習時間はゼロにもかかわらず、「明日こそがんばる」などとコメントを書いて提出してくれています。そんな英語嫌いでも、この記録表を提出してくれるだけでもバンザイとポシティブに捉えています。「キライだけどやらなきゃいけないのは分かってる」と思っているのが伝わってきます。叱りたい気持ちをグッと抑えて、心を穏やかに笑顔を意識して、声かけしたり、励ましてやっています。いつになったらゼロじゃなくなるかなーと、逆に楽しみながら気長に生徒と付き合っていこうと思います。