Can Doを新学習指導要領の導入前に作り直しながら、「WPM」についてのCan Doを組み込んでみました。また、パフォーマンステストに「リテリングテスト」も入れたので、教科書本文を扱う授業も以下のように改良してみました。
授業プリントのデザイン
授業プリントは以下のように、以前のものから改善して作成しています。
《表面》
《裏面》
《表面左ページ》
《表面右ページ》
《裏面左ページ》
授業の流れ
1. オーラルイントロダクション・リスニングから内容推測など。
2. 教科書を開く。
3. 主語に四角、動詞に二重線を引かせる。
4. 授業プリント裏面で各自答え合わせ。
5. WPMの計測
6. 新出単語・既習表現の確認。
7. 語順表指差し音読
8. 本文についてのQ&A
9. Read and Look Up
10. CDと同時音読
11. リテリング練習(個人 or ペア)
WPM計測の流れ
1. 教師はストップウォッチを提示。
2. 教師のスタートの合図で、生徒は読み始める。
3. 問題を2問解く。
4. すぐさま経過時間を確認し、プリントにメモする。
5. WPM一覧表を見て、WPMを記入。
7.教師が問題の答えを伝える。
8. 正答数によって、WPMを再計算する。
WPM計測のコツ
・教師は、パソコンやタブレットのアプリ、もしくは教材提示装置でストップウォッチをテレビなどに表示するが、カウントダウンでなく、カウントアップタイマーが必要。
・タイマーがない場合は、「10/15/20/25...」と黒板にあらかじめ書いておいて、スタートと同時にチョークで経過した数字を消していくとよい。
設問は選択式などの、単純ですばやく回答できる設問に。
・正答数によって、WPMの数値が変わります。2問正解なら1倍、1問のみ正解なら0.5倍、0問なら0倍です。
・WPM (Words Per Minute) の計算式は、「総語数÷読み終わり(解き終わり)の秒数×60」です。しかし毎回、計算させるのは手間なので、WPM一覧表をプリントにのせておくとよい。
語順表指差し音読について
教科書本文の内容理解をさせるために、「語順表指差し音読」をします。これによって、チャンクを意識しながら内容理解をすることができます。語順表は、田尻先生のHPからダウンロードし、活用させていただいています。
田尻悟郎先生のホームページ:https://sc.benesse-gtec.com/tajiri/
1. 教師が見本を見せるために、チャンクごとに音読
2. 教師はチャンクごとに対応する語順表を指さす
3. 時間を与え、各自もしくはペアで練習
4. 教師が読むチャンクに合わせて、語順表を指さす
5. 指名された生徒が全体の前で成果発表
6. 語順表指差し音読の工夫
7. 個人練習の前には、全体の前で成果発表があることを伝えると、良い意味でプレッシャーがかかり、練習に意欲が出る。
8. 語順表は、生徒がそれぞれ持っている英語ファイルの裏表紙に貼らせておく。
9. 語順表はテレビで大きく提示することができるように、パワーポイントなどでスライドを作成しておく。
10. 語順の黒板掲示用パネルを作成し、普段から活用していくとよい。
リテリング練習について
リテリングでは、客観的に英文の内容を説明できるようにさせます。つまり教科書の丸暗記ではありません。そこで、各自のレベルに合わせて、次のようなステップでパフォーマンステスト対策をさせます。
1. 虫食い読みで教科書の暗唱
2. イラストを見ながら、リテリング用英文の虫食い読み
3. 自学ノートに、リテリングで話した英文を暗写
4イラストのみを見ながらリテリング
まとめ
このような流れで授業を展開し、Can Doの達成やテストにつなげます。しかし、最も大事になるのは、授業とテストをつなぐ「家庭学習」です。その流れも改良してみたので、これについては以下をぜひご覧ください。