English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

授業と家庭学習をつなぐための工夫

Last Sentence Dictationの目的・効果

 毎時間の始めには、既習の教科書本文を使ってLast Sentence Dictationをしています。僕の場合は、指定しておいた既習の教科書本文のどこかの文の終わりで音声を止め、生徒がそれをワークシートに書き取ります。これを毎時間2文ずつ出題しています。これによって、リスニング力の向上、音と文字の一致を狙っています。

プリントはこんな感じです。

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不思議なことに、授業前の休み時間から勉強に励む姿が自然にみられるようになります。生徒たちにとって、Last Sentence Dictationは苦しいけれど、力がつく活動だと認められている証拠かもしれません。

 さらに、音読や自学ノートなどの家庭学習での復習の必要性を感じさせるのも大きな目的です。生徒が自発的に家庭学習に取り組むためには、こちらの意図的な仕掛けが必要です。家庭学習をしたくなるような方法・ヒントを与えたり、家庭学習までのルートを示すことも効果があると思います。当然、意欲が低下したり、甘えも生まれてくることもあります。その際には、教師の熱い言葉で情熱を注ぎこむことも効果があるかもしれません。とにかく、目の前の生徒の様子に合わせて適宜必要なことに取り組むことが大切です。

家庭学習の取り組み状況が悪いときは?

 僕自身は、Last Sentence Dictationのために以下の3つの対策方法を紹介していました。

  • 教科書音読(☆読み)
  • 自学ノート(レベル1)
  • Quizlet 音声チャレンジ

しかし、先日の取り組み状況を観察していると、対策不足の生徒が増えていることが分かりました。こちらとしては十分に説明していたつもりでしたが、生徒の中には家庭学習の一連の流れが理解できておらず、習慣化できていないように感じました。そこで、3つの対策方法を総合的に家庭学習の中で取り組むためのマニュアルを作成しました。このプリントを配布し、説明しました。そして、授業の残り時間で家庭学習を追体験する時間をつくりました。

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※ベンジャミン=正進社の教科書準拠ノート

まとめ

 数日たちましたが、生徒の家庭学習の状況は良くはなっていると思います。今後も一喜一憂しつづけることと思いますが、目の前の彼らのために何が必要なのか、何をしてやるべきかを考え続けたいと思います。

追記

 こんな風に紹介したことをやってくれる子がたくさんいます。素直な生徒たちで、まずはやってみるという気持ちがうれしいです。取り組みを広めていくために、すぐにClassroomでシェアしました。

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