接続詞のwhen/before/afterの導入と、その後の展開についての記録です。SNS風に、自分の書いた意見をクラスで回して、「いいね」を集める活動に挑戦しました。2行で日記を書くことを2年生から継続的に行っています。
2行日記についてはこちら。
この授業までは、単文や重文レベルの英作文です。
導入の流れ
- 2行日記(2年生の取り組む日記の名称)をさらにレベルアップすることを伝える。
- テレビで基礎英語(第32回)の接続詞の説明場面を流す。
- 次のプリントを配布する。
- プリントに従い、語順表を活用して和文英訳から短文を2つつくる。
- 接続詞は複数の語順表を使った文をつなげる役割であると伝える。
- プリントに従い、2パターンの組み合わせを説明する。
- その後、重要ポイントを説明する。
「いいね!を集めよう」の展開
- 次のプリントを配布する。
- まずはマイナンバーを自由に記入する。(この後、プリントを回し読みするため、最終的に自分のプリントがどれかわかるようにするため)
- Talk and Talk Lite Book2 Part20の質問から、自分の答えたい質問を選び、プリントに番号を記入する。
- 接続詞のwhen/before/afterを必ず使って、対話文を自由に作る。
- クラスメイトから、共感を得たり、おもしろいと思われる文を書くように伝える。
- 書き終わったら、いったん回収する。
- プリントをシャッフルして、クラス全員に配布する。
- 制限時間を設定し、時間がきたら次の人にプリントを回す。これを繰り返していく。
- 「いいね」と思ったら、自分の好きなペンでハートに色をつけるように伝える。
- プリントが一通りまわったら、自分のマイナンバーを確認してプリントを各自回収する。
- 自分の作文にどれだけ「いいね」がもらえたか確認する。
まとめ
文法導入には、テレビで基礎英語の映像が視覚的で分かりやすかったため、それを見せることで短時間でイメージをつかませました。(映像はそれぞれで入手を…)
その後の文法説明では、ほかの文法事項よりも時間がかかってしまいますが、説明しすぎて泥沼にはまらないように注意することが必要かと思います。この時間に完全に理解し習得することを目指すのではなく、次の「いいね!を集めよう」や、2行日記、2学期からは5行エッセイで、何度も継続して使っていくうちに身につけばよいと考えます。
「いいね!を集めよう」では、生徒の作文を教師がいったんチェックして、出来るだけ正しい英文になる手だてをとりました。そのため、1時間目は自分の作文を完成させる時間、2時間目にクラス全体で鑑賞とすれば、より充実した活動になると思います。(新課程ではこの時間は不要な印象です!)
この授業からは、英作文で積極的に接続詞を使わせるようにします。中1の単文・重文レベルから、ついに複文へとレベルアップしていきます。
追記(新課程)
新課程となり「言語活動の中で使わせながら文法指導」をしていく際に、練習としての活動として、継続してやってみました。そのため、流れはかなり変えています。ちなみに、以前は「2行や5行」などと少ない分量の作文を書かせ、まとまった分量で書かせはじめるのは、2年生後半くらいのイメージだでした。新課程では、指導のタイミングを早めているので、以前やっていたこれらの取り組みはやっていません。現在のライティング指導についても、また改めて記録したいところです。
1時間目
- My favorite food and restaurantでペアでやり取りさせる
- 接続詞のwhenを使いつつTeacher Talkかつ例文を板書
- T-S Interactionで出た例文の板書
- 再度ペアでやり取り
- T-S Interactionで出た例文の板書
- 黒板の例文から、特徴に気づかせる(2文、主語や動詞も2つずつ、whenの役割が違う…など)
- 教科書の内容につなぎ、本文の内容理解
- 接続詞whenを使った文に下線し、特徴や意味を再確認
- 音読、振り返りなど
2時間目
- When do you feel sleepy?でやり取り
- 接続詞のafterやbeforeも使いつつALTとTeacher Talk
- T-S Interactionで出た例文の板書
- 再度ペアでやり取り
- T-S Interactionで出た例文の板書
- 黒板の例文から、接続詞の用法を再確認
- 「いいね」を集めよう!プリントを配布
- マイナンバーを書かせて、旧課程と同様の展開へ
まとめ
今回の指導の中で感じたことがいくつかあります。
- やり取りの中で出た板書の例文を比較させながら、接続詞を使った文の特徴を考えさせたが、「2文が1文に」「主語や動詞の数がそれぞれ2つある」ということに素早く気づいた。
- 「いいね」プリントに英文を自由に書かせたが、以前は回収した際にかなりのミスが散見されたが、グローバルエラーはかなり少なくなった。
この要因は定かではないですが、「言語活動を中心とした授業」の効果かもしれないと感じました。これまでよりも、格段にアウトプットの機会を増やすことができているので、文構造や語順の感覚がこれまでよりも身についているのかもしれません。また、言語活動の中で繰り返し使うことで、正確性への意識を高めることができたとも考えられそうです。
今後も引き続き検証していきたいところです。(冠詞や三単現のsのミスはまだまだありますね。)