田尻先生の「たられば連想ゲーム」で接続詞ifについて学習しました。
導入の流れ
- 2行日記(2年生の取り組む日記の名称)をさらにレベルアップすることを伝える。
- テレビで基礎英語(第32回)の「野球部のコーナー」と「スタジオでの活動場面」を流す。
- 次のプリントを配布する。
- プリントに従い、語順表を活用して和文英訳から短文を2つつくる。
- 接続詞は複数の語順表を使った文をつなげる役割であると伝える。
- プリントに従い、2パターンの組み合わせを説明する。
- その後、重要ポイントを説明する。
「たられば連想ゲーム」のルール
配布したプリントを参照させながら、「たられば連想ゲーム」のルールを説明します。
- 時間制限内に、グループで順番に上の句と下の句をつなげてリレーをしよう!(If 節に will を使わない意識!)
- 最後の人はオチをつけよう!
- できるようになったら、グループで先生に披露→合格ならばやる気シールゲット!
- 合格したら、同じ内容で一人ずらしてやってみよう。成功したらシールをもう1枚あげます!
- 1人目のは"If I have a lot of money"で文をスタートさせよう!
まとめ
田尻先生のつくられた「たられば連想ゲーム」は、接続詞ifの特徴について、実際に使いながら学ぶことができる楽しい活動です。また、生徒の発想力を鍛えることにもつなげることができる、深みのある活動です
「たられば連想ゲーム」については、テレビで基礎英語の映像が視覚的で分かりやすかったため、それを見せることで短時間でイメージをつかませました。(映像はそれぞれで入手を…)
この活動のポイントは、実はルール4にあります。ここでは、自分の考えた文ではなく、他人が考えた文を再現することに挑戦します。生徒たちはここではじめて、人の発言に注意深く耳を傾けることの大切さを感じます。そして、他人の発した英文の意味をきちんと考え始めます。
このように「たられば連想ゲーム」には、スローラーナーは楽しく活動できるだけでなく、ファストラーナーたちを飽きさせないチャレンジングな課題が準備されています。田尻先生の、あらゆる場面での用意周到さを、僕もいつか身につけたいと思っています。
追記(新課程版)
接続詞ifについて、知的に楽しく感覚的に練習するためには「たられば連想ゲーム」が最適です。これまでとは流れを変えてやってみました。
1時間目
- Next Sundayというテーマでペアでやり取り
- 何人かの生徒と教師のやり取り
- 教科書の内容につないでリスニングから内容理解へ(登場人物も今度の日曜日について話していて、カレー屋さんにいく約束をする流れ)
- 登場人物の誘い文句を探させて下線(If you have time, we can go with them.)
- 接続詞を使って2文を1文にしていることや、ifの用法について気づかせる
- If you're free next Sunday, what do you want to do?で改めてやり取り
- 振り返り(if節にはwillを使わないことは次回の学びとする)
2時間目
- If you have a lot of money, what will you do?でALTとTeacher Talk
- ペアでのやり取り
- 何人かの生徒と教師のやり取り
- I want to know more about your ideas. So we'll play "Tarareba Rensou Game".と伝え、テレビで基礎英語のビデオを見る。
- 板書で流れを書きながら、if節に"will"を使わないことも確認する。
- グループで練習をする。
- できたグループはグループごとに教師に発表
- 合格の場合は、同じ内容で順番を1つズラして再チャレンジ
- (場合によっては、代表グループのみの発表で)
まとめ
2時間目は、Teacher Talkの時点でテーマ設定が分かった瞬間に、どのクラスでも「おぉ〜」「あぁ〜」と歓声が出ていました。シンプルなテーマですが、生徒たちにとって、話してみたい!という気持ちが高まるものであるようです。また生徒と教師のやり取りの中では、I will buy snacks.から、I will go to the moon.のような、小さいものから大きいものまでアイデアがたくさん出ます。教師も一緒に生徒の発想を楽しみながら盛り上げていきました。
改めて、この活動はifの用法を実際に運用しながら学ぶことができる、練習として素晴らしい活動だと思いました。さらに、テレビで基礎英語の内容も、田尻先生やキャストの方々のやり取りが面白くて最高です。ぜひNHKには再配信をしてほしいと熱望します。