call AB、 make ABの文法についての導入と、Guess who?クイズについてのメモです。
導入の流れ
- 新たな語順表の使い方について学ぶことを伝える。
- テレビで基礎英語(第27回)の文法説明場面を流す。
- 次のプリントを配布し、詳しく解説する。
- プリントに従い、語順表を活用して2つの質問に英語で答えるよう指示する。
- できた生徒は挙手、もしくは教師のところへ来て、訂正箇所などを把握させる。
- 書き直しなどを経て、完成したものを回収する。
- プリントの順番をシャッフルし、教師が1枚選んだものを教材提示装置で見せる。(①と②の英作文部分のみしか見せない!)
- ①と②の質問への答えを手がかりに、誰が書いたのかを当てるGuess who?クイズをする。
- 正解したら、新たなプリントを教師が選び、同じ活動を繰り返す。
- 授業の振り返りをする。
まとめ
文法導入には、テレビで基礎英語の映像が視覚的で分かりやすかったため、それを見せることで短時間でイメージをつかませました。(映像はそれぞれで入手を…)
その後の文法説明では、ほかの文法事項よりも時間がかかってしまいますが、説明しすぎて泥沼にハマらないように注意しました。
文法説明後の活動では、生徒の作文を教師がいったんチェックして、出来るだけ正しい英文になる手だてをとるべきだと思います。す。手間と時間がかかることなので、時間配分などには注意が必要です。
Guess who?クイズはよくあるオーソドックスな活動ですが、意外に楽しめました。クラスメイトのことは、知っているようで知らない情報がたくさんあり、興味関心を高めることができたように思います。
他の文法と同じく、この時間で身につけさせようとせず、繰り返し使っていく中で定着をはかりたいと考えています。(暗示的かつ言語活動を通した指導のアイディアを以下に追記しています。)
【追記1】Small Talkからの導入
Interactive Teacher Talk
T: What do you like to do? I like reading books. I have many books at home and in the teacher’s room. Reading books makes me happy. Now I read an English novel every day. It is difficult but exciting. The English novel makes me excited. My parents know that I like reading books. So they call me “a bookworm.” Do you like reading books?
S1: No, I don't. I like watching movies.
T: What is your favorite movie?
S1: 〇〇.
T: I've seen it before. How many times have you ever seen it?
S1: I have seen it three times.
T: Wow. So watching movies makes you happy. Do you like it, S2?
S2: No, I don't. I like playing video games.
T: Does it make your parents happy?
S2: No, it doesn't. It makes them angry.
T: What do they call you?
S2: They call me Game Izonshou.
T: Do they call you Video games addict? Now, it's your turn. Talk about what you makes happy. If you can, try to speak about your nicknames too.
S-S Interaction①
あえてターゲットとなる文法事項を説明せずに、やりとりをさせる。
Sharing(T-S Interaction)
- Interactive Teacher TalkやT-S Interactionでの正しい英文を板書して整理し比較させる。もしくは、生徒の誤った英文を板書して、誤りを発見させるなどしながら、ターゲットとなる文法事項の用法に気づかせる。
- テレビで基礎英語(第27回)の文法説明場面を流す。
S-S Intereaction②
- ターゲットとなる文法事項を積極的に使用しながら、やりとりを発展させる。
- 何人かに口頭での全体発表をさせる。
- 次のプリントを配布し、やりとりをまとめて考えを書かせる。
【追記2】新課程版
新課程のNew Horizonではcall ABはフレーズとしてサラリと1年生、2年生で新出の文構造として。make ABは3年生で新出の言語材料として登場します。
どちらも「やり取り→文脈のある例文→文法への気づき」という展開で進めました。
call AB(2年生)
- What's your nickname? / Do you have a nickname?でやり取りさせる。
- T-S Interactionで、Who calls you 出てきたあだ名? / What do 家族・友達など call you?などと会話をつなぎ、生徒から引き出した例文を板書する。
- さらに、以下のスライドで簡単にやり取りしながら例文を追加。
- シンガポールの別名やその由来についても触れ、教科書内容へつなぐ(本文では主人公がシンガポール旅行をしているところ)
- 板書を二重線、破線、波線などで視覚化しながら気づきを確認し、簡単に文法説明。
make AB(3年生)
- When do you feel happy?でやり取りさせる。
- T-S Interactionで、make ABを使わずに生徒が答えたものを、リアクションしながらmake ABの形で言い換える。
- 生徒から引き出した例文を、黒板の左右にかき分ける。
- When do you feel sleepy?のトピックでペアを変えて再度やり取りさせる。
- T-S Interactionをしながら、板書に例文を追記していく。
- 教科書本文に内容を繋いで授業展開。
- 板書を二重線、破線、波線などで視覚化しながら気づきを確認し、簡単に文法説明。