過去形の学習が始まると、不規則動詞を覚えさせなければなりません。その心得。
心得
- 2年生になったら始める
- あせらず少しずつで良い
- 時間をかけて覚えれば良い
- 過去分詞形までまとめて覚えさせる
- まずはリズムよく言えることから
- 使いながらだんだんと書けるようになれば良い
活動の手順
2年生のWarm up用プリントの不規則動詞表を使います。
1. 全体で、発音と意味確認
現在形-過去形-過去分詞形-日本語訳 をテンポよく発音します。ここはひたすら生徒も発音を繰り返します。過去分詞形については、「今は分からないと思うけど、おまけに覚えておこう」などと言いながら、特に何も説明せずに発音させていきます。ひたすら単調なので、生徒の様子に合わせて、短い時間で区切りながら、毎時間の授業はじめに行います。
2. ペアで練習
全体練習が十分できたら、ペアで毎時間の授業はじめに活動します。
活動バリエーション
- A: 日本語 B: 原形-過去形-過去分詞形 →交代
- A: 原形 B: 原形-過去形-過去分詞形 →交代
- A: 原形-過去形-過去分詞形 B: 日本語 →交代
レベル
- プリントを見ながら
- Read and Look upで
- プリントを見ずに
- 順番に
- ランダムで
活動前には、各自で取り組みたいレベルを選ばせます。これも単調な活動なので、覚えるべきものが多すぎるとダレてしまいます。15個ずつに区切って毎時間の授業はじめに活動します。
3. グループ練習
ペアでの活動を数回した後は、グループ活動で不規則動詞クイズをします。
活動の流れ
- 4人組になる
- ジャンケンをする
- 勝った人は出題者、負けた残り3人は解答者
- 勝った人は起立する
- 日本語訳を言って出題する
- 解答者は挙手し、出題者は指名
- 原形-過去形-過去分詞形を言えたら正解
- もし間違えたり、解答中にプリントをチラ見したら、すかさず他の人は挙手して横取り
- 正解者は出題者として起立
- 先ほどの出題者は着席し解答者となる
- 制限時間内(2分〜2分30秒)に5回正解したら、すぐにやる気シールをもらいに来る
- シールをもらった人は起立し、ずっと出題者をしてあげる
グループ活動が盛り上がらないときは?
不規則動詞クイズが盛り上がらない場合は、いくつかの原因が考えられます。
- 生徒が十分に練習できていない→全体練習かペアでの練習に戻る
- グループ活動に緊張感を感じている→すばやく勢いのある挙手の練習をバカになってみんなでやる
- この活動に飽きている→期間を置いてみる、生徒にとってチャレンジングになるひと工夫をする
まとめ
不規則動詞は「のんびり、長く、楽しく」やっていきます。割り切って、長い目で見て指導していくと良いです。また、だんだんとアウトプットの中でも使えるように仕組んでいくと、単調に覚えてきたことを活用でき、さらに定着をはかることができると思います。中2のはじめから過去分詞形まで練習しておけば、中3からの学習で生徒に感謝されること間違いなしです。