過去形の学習が始まると、不規則動詞を覚えさせなければなりません。その心得。
心得
- 1年生後半の過去形になったら始める
- あせらず少しずつで良い
- 時間をかけて覚えれば良い
- 過去分詞形までまとめて覚えさせる
- まずはリズムよく言えることから
- 使いながらだんだんと書けるようになれば良い
手順1: サザエさんのBGMのリズムで覚える
どうせリズムに乗ってやるなら、みんなにおなじみの音楽で、そして視覚的に。ということで、大好きなサザエさんのBGMを使ってこんなものを作ってみました。
活動のバリエーションとしては…
- 教師のあとにつづいて、リッスン&リピート
- ペアで、リッスン&リピート
- ペアでクイズ形式(1人が画面を見ながら「日本語」→パートナーはリズムにのって「現在・過去・過去分詞」を発音)
とくに3の方法は、意外にもめちゃくちゃ盛り上がってました。BGMが聞こえないぐらい、ワイワイなって驚きでした。
手順2: 90秒クイズでペアでとことん覚える
サザエさんにもだんだんと飽きてきます。そこで、だいたい声に出せるようになってきた段階でこちらに進みます。田尻悟郎先生の実践、90秒クイズの形式で以下のようなワークシートを作成して、帯活動でやっていきます。
- ペアでワークシート交換
- ジャンケンして出題者と回答者を決める
- 回答者は「2秒・1秒・0秒ルール」「順番に・ランダムで」を選択する
- 出題者はワークシートを見ながら日本語を読む
- 回答者は何も見ずに英語バージョンを答える
- 出題者は答えられたら、持っている相手のワークシートに印をする
- 交代して取り組む
- サザエさんでみんなで復習がてら発音練習する
ポイントとしては、相手の回答を待ちすぎず、秒数ルールに従ってバシバシ進めていくことで、90秒で全ての問題に一通り触れられるようにしたいところです。また、バリエーションとしては、日本語⇒英語、英語⇒日本語、上から順番、下から順番、ランダムでなどが考えられます。
声に出して覚えられたかどうかをチェックする活動を入れるだけで、すでに飽きていたサザエさんで、以前にもま増して発音しようとする姿が見えるようにもなります。目的意識が大切だと実感しました。
まとめ
不規則動詞は「のんびり、長く、楽しく」やっていきます。割り切って、長い目で見て指導していくと良いです。また、だんだんとアウトプットの中でも使えるように仕組んでいくと、単調に覚えてきたことを活用でき、さらに定着をはかることができると思います。中1の終わりの過去形の段階から、何となく過去分詞形まで練習しておけば、中3からの学習で生徒に感謝されること間違いなしです。
追記(ICTを使って)
1人1台のタブレット端末も入り、Quizletで取り組ませることも始めました。自分の担当クラスには、Google Classroomで以下のように授業前や授業中、家庭でやってほしいことをリスト化しています。
授業でやるべきことは膨大にあるため、不規則動詞を覚えるためだけに貴重な時間を割くことは難しいと思います。そこで「家でできることは家で、学校でやるべきことを学校で」と割り切ることが大切だと思います。
- 家庭学習で、以下のQuizletの「マッチ」や「グラビティ」で個人練習をさせる。
- 家庭学習の必要感を高めたり、成果を確認したりするために、授業の帯活動で「Quizlet Live」を短時間で行う。
- 言語活動の中で、幅広く動詞を使い分けさせて豊かな表現ができるように促す。
- Blooket (https://www.blooket.com/) もQuizletのデータで簡単にゲームや宿題を作成できるので、適宜行っていく。
《いろいろなモードで使える基本練習用》
《Blooketの楽しいゲームたち》
詳しくは岩瀬先生のツイッターを参照してください!
Kahoot!がハマった生徒達にはBlooketがオススメ
— iwa_sen(岩瀬 俊介) (@iwasenenglish) 2023年1月27日
問題形式は選択問題のみだが、カラーキングダムのようなゲーム性の強いモード満載
無料アカウントで十分で、生徒の夢中具合がすごい
競争したり邪魔をしたり色々なモードがある
Quizletの問題をそのまま貼り付けられるのも👍https://t.co/Ny5fUTuutv pic.twitter.com/Y80Vgxkcgl