後置修飾の感覚を身につけることは、中学校英語の最重要な事項の一つであると考えています。後置修飾を学習しただけで終わらせないために、長い時間をかけて感覚を身につけていくことが必要であると思います。
後置修飾クイズ?
この活動は、中2の不規則動詞クイズにかわって取り組む活動です。よって、不規則動詞を完全に覚えたあとの、早ければ中2の3学期以降にスタートします。不規則動詞クイズについてはこちら。
活動では以下のプリントを使います。
活動の流れ
不規則動詞クイズとほぼ同様の手順で行います。
1. 全体で、発音と意味確認
日本語訳→英訳 をテンポよく発音します。ここはひたすら生徒も発音を繰り返します。分詞や接触節なども特に詳しく説明せずに発音させていきます。ひたすら単調なので、生徒の様子に合わせて、短い時間で区切りながら、毎時間の授業はじめに行います。
2. ペアで練習
全体練習が十分できたら、ペアで毎時間の授業はじめに活動します。
活動バリエーション
- A: 日本語 B: 英語 →交代
- A: 英語 B: 日本語訳 →交代
レベル
- プリントを見ながら
- Read and Look upで
- プリントを見ずに
- 順番に
- ランダムで
活動前には、各自で取り組みたいレベルを選ばせます。また、正しく言うことができた数を競わせます。
3. グループ練習
ペアでの活動を数回した後は、グループ活動で不規則動詞クイズをします。
活動の流れ
- 4人組になる
- ジャンケンをする
- 勝った人は出題者、負けた残り3人は解答者
- 勝った人は起立する
- 日本語訳を言って出題する
- 解答者は挙手し、出題者は指名
- 正しく英語で言えたら正解
- もし間違えたり、解答中にプリントをチラ見したら、すかさず他の人は挙手して横取り
- 正解者は出題者として起立
- 先ほどの出題者は着席し解答者となる
- 制限時間内(2分〜2分30秒)に5回正解したら、すぐにやる気シールをもらいに来る
- シールをもらった人は起立し、ずっと出題者をしてあげる
グループ活動が盛り上がらないときは?
後置修飾クイズが盛り上がらない場合は、いくつかの原因が考えられます。
- 生徒が十分に練習できていない→全体練習かペアでの練習に戻る
- グループ活動に緊張感を感じている→すばやく勢いのある挙手の練習をバカになってみんなでやる
- この活動に飽きている→期間を置いてみる、生徒にとってチャレンジングになるひと工夫をする
まとめ
分詞や接触節の詳しい説明はせずに活動していき、何となく繰り返していきます。ただし、前置詞編や不定詞編で、英語と日本語の違いについての説明をしながら、後置修飾についての解説はしておく必要があります。
今までは、2学期後半に関係代名詞や分詞が現れて、3学期に身につけることができないまま中途半端に卒業させていました。1学期中に後置修飾クイズで何となく慣れ親しませておいて、2学期以降に詳しく文法説明をした方が、混乱することなくスムーズに理解できます。さらに3学期には余裕をもって、定着させるための取り組みができるというメリットを感じています。
追記(ICTを使って)
一人一台のタブレット端末を所持し、Quizletを使っての実践も始めました。
ゲーム感覚で自分の好きな勉強法で覚えたり、授業の冒頭に帯活動としてQuizlet Liveを楽しむこともできます。おすすめです。
- 後置修飾クイズ(前置詞編)
- 後置修飾クイズ(不定詞編)