長文を扱う授業での指導方法をまとめます。まずは授業の目的とデザインについて。
授業で鍛えるべき力
鍛えるべき生徒の力は次の通りです。
- 意味のまとまりごとにチャンク分けできる。
- チャンクごとに前から意味をとることができる。
- 負荷がかかっても正しい発音ができる。
- 文構造を見抜くことができる。
- 内容に関する質問にロング・クールアンサーで答えられる。
- すばやく全体をスキャンし、目的の情報を探し出すことができる。
- 指示語の指すものは何かが分かる。
- 文章の内容について、自分の言葉で説明できる、書いてまとめることができる。
- グラフや表で示される情報を自分の言葉で説明できる、書いてまとめることができる。
実際の授業の流れ
「鍛えるべき生徒の力」をトレーニングするための授業をデザインします。
実際には次のように展開していきます。
①内容をイメージ(オーラルイントロダクションから/リスニングから)
②教科書にチャンク分け
③単語導入・発音練習
④音読
⑤Q&A
⑥発展→家庭学習へ(Retelling など)
授業プリントのデザインと工夫
授業プリントは、以下のものを使います。
〈両面〉
〈左面〉
〈右面〉
また、授業の終わりには以下のようなプリントでRetellingの活動をし、Topic Writingは家庭学習で完成させるようにします。
〈Retelling〉
まとめ
これはあくまでも、僕が生徒に求める力を高めるための授業デザインにすぎません。目標が違えば、授業デザインも異なります。まずは、それぞれの教師が、理想の生徒像を夢見て、3年間のビジョンをつくることが求められます。また、長文を授業で指導する上で悩まれている先生方は多く、自分自身もその1人です。授業を構成していく上で、多くのことを学び、参考にさせていただいたのが以下の本です。ぜひご一読ください。