自分が初任者の頃は、何もかもが初めてで、勤務校の先輩の先生に言われたままに授業をしていました。むしろ、先輩の先生が言われることに、疑問すら浮かびませんでした。
同じような提出物が多すぎる
その頃は以下のような提出課題を出していました。
- ユニットごとの文法プリント
- レッスンごとの文法プリント
- 教科書準拠の文法プリント
- 単語練習プリント(既習単語をひたすら書く)
- 授業ノートに予習(未知の単語調べ、未知の本文練習)
どんだけ文法練習するの?という感じですね。
これらが洪水のように生徒に与えられるわけで、「正直おもしろくもない単調な文法練習」をひたすらやらされて、できていなかったら叱られるわ、成績下がるわという悪循環にハマる生徒もたくさんいます。トップ層の生徒たちにとっては、何の刺激もない英語学習。スローラーナーたちにとっては、苦行。それでは、みんな塾に行くのも納得です。
ただ、言われたことを何も考えずにやりたい生徒にとっては、それでいいのでしょう。しかし、このやり方には、自分の生徒が伸びていく可能性を感じられませんでした。
ハンコを押して返却
このような提出課題であれば、僕たちの負担は軽減します。見るポイントは以下の点。
- きちんと自分の力でやったか
- 答え合わせまでしているか
- 字がきれいか
- 練習用スペースがあるプリントには、きちんと練習したか
これらを見ながら、名簿にチェックをし、あとはひたすらハンコを押しまくるだけです。練習スペースには、まるで米粒のような文字で、同じ単語を何百回も書いて提出してくる、健気な生徒も現れはじめます。そしてそれを、「よくがんばったね。」とか言って、またがんばらせてしまう自分もいました(涙)この提出課題の与え方では、そういうポイントでしか生徒のがんばりを見ることができませんでした。教師も生徒も、ただ手が疲れるだけです。僕には、この方法で英語力をつけてやることはできませんでした。
まとめ
その頃に、田尻悟郎先生の「自学ノート」についての実践を知りました。少しずつ、今までの授業スタイルを変えながら、自分自身のスタイルをつくっているところです。
まずは、3年間の見通しを持つ。そして、課題の精選を。