前回のbe動詞の"is"を使って自己紹介文を書いたあとは、be動詞の"are"と、疑問文への変形と、「ロング」「クール」「ショート」の3つの答え方のパターンも説明します。
語順表を使ってbe動詞の導入
- 和文英訳から文法説明をしていきました。「あなた良い医者です。」と黒板に書きます。
- この文は「1+1=2」のように、「あなた=良い医者」という関係であることを説明します。
- 最後に配布する板書プリントと同じ内容になるように、すばやく板書します。黒板に「だれ何が/は」「イコール」「だれ何/どんなだ」、そしてその下には「あなた」「=」「良い医者」と板書します。
- 「イコール」にあたるものとして、今回は英語では"are"を使うと説明します。
- 語順表を参照させ、語順表の2-Aで表現することを気づかせます。
- 前回と同じように、語順で並びかえをするためのカードを作成しておきます。(裏表でひっくり返して使用します)
- 使用するカード(今回は You / are / a good doctor / . / の合計4枚)の枚数分の生徒を指名して、それぞれにカードをもたせます。
- 語順表で確認した正しい語順になるように、すばやく並ばせ、左の生徒から自分のカードの単語を発音させます。
- もし間違えていれば、正しい順に並びかえさせます。みんなで、協力してくれた生徒に拍手をして席に戻らせます。
- 全体が落ち着いたら、次のプリントを配布し、改めて説明をさっと行います。今回は、「ロング」「クール」「ショート」の3つの答え方を紹介します。説明しただけでは定置しないので、今後の授業では「ロングアンサー」で答えることを生徒には求めていき、Q&Aの力を養います。
- 確認した生徒は、プリントを授業ノートに貼り、Talk and Talk (book1) 2 を開かせます。
- モデル文の意味確認や発音をしたのちは、ペアで口頭練習などをします。先ほど確認した、新出文法のポイントに気をつけながら、家庭学習ノートに各自練習をします。(残りは家庭学習にし、次の日に提出とします。)
指導上のこだわりポイント
僕が指導上の大切にしていこうと考えていることは、以前に書いたとおりです。
今回の授業では…
- 日本語と英語の語順の違いに気づかせる。
- 3年間をかけて、語順表の使い方に慣れ、語順の感覚を身につけさせる。
- クラスメイトが目の前で活動することで、興味関心をひかせる。
- Q&Aの力を養うために、3つの答え方を紹介する。
- 板書をノートに写すことは時間がかかる。「理解」段階である、板書ノートの整理に時間をかけるよりも、「習熟」段階に時間を使えるようにする。そのため、板書と配布プリントが完全に一致するように授業計画する。ノートをとる必要があるのは数か所にとどめたプリントにし、時間をかけずに次の活動に移ることができるようにする。
家庭学習の定着のために
家庭学習を定着させるためには、やり方になれることと、達成感を味わうことで成功体験をすることが必要だと思います。
トークアンドトークのやり方、家庭学習ノートの使い方、ノートの提出方法、ノートの再提出方法、合格証の取り扱いなど、細かい部分に関してもしっかり説明し、生徒を納得させます。生徒たちが、「やり方が分からない」と言って、家庭学習に取り組まない理由にすることを防ぐためです。
また、家庭学習に慣れるために、学校の授業で家庭学習を追体験できるようにします。思い切って授業を数時間使い、ひとりひとりの取り組み方を修正してやります。そこで、実際に合格証を手に入れるところまで体験できれば、今後も家庭学習に取り組むきっかけになるはずです。家庭学習の定着のために、中1での取り組みが成否のカギを握ると信じ、粘り強く指導していきたいです。