3年間の集大成として、卒業スピーチにチャレンジしました。タイトルはいろいろ悩んだ末に"My Treasure"にしました。
1時間目は「中学校生活の思い出」についてのモデルスピーチを読んで、ペアでやりとりをしながら、「読む」から「話す」の技能統合の活動にチャレンジ。この活動を通して、最終目標のスピーチの内容に向けてのブレインストーミングも兼ねています。
モデルスピーチを読む
次のような手順で読ませていきます。
- モデルスピーチを配布する。(例:過去の先輩のスピーチや、Sunshine 3より「中学校生活の思い出」を引用)
- 「筆者の最も伝えたいこと」を探すように指示し、目的をもたせる。
- 時間を与えて読ませる。
- ペア•グループで、選んだ答えとその根拠を話し合う。
- 意見を全体で共有。
- 「要点」を探すポイントの確認。
話す〔やりとり〕への技能統合
次の流れで展開していきます。
- 英文の内容をふまえてTeacher's Talkをする。
- 簡単な発問を入れながら、生徒とインタラクションを図る。
- 生徒自身のことにつなげる発問をする。(例:What do you think about his message?)
- 1ラウンド目は隣のパートナーとやりとり。ジャンケンで勝った人から質問をします。
- ペアに1つずつカウンターをもたせ、主張や質問のたびにカウントします。
- カウンターを渡して発言権を移しながら、やりとりを繰り返します。
- 1ラウンド目のあとに中断し、振り返りタイムをとる。その際、ペアで協力しながら、ノートにすばやく、やりとりを書き起こしていきます。
- 机間巡視で、「会話が詰まった発言•質問」、「言いたかったけど言えなかったこと」などを拾います。
- 全体でシェアすべきものをピックアップし、会話を続けるための方法を考えさせます。
- 小さなホワイトボードを渡し、グループごとにアイデアを書かせて発表させます。
- 振り返りタイムをふまえて、2ラウンド目へ。
- 今度は前後ペアで、同じ質問で再チャレンジします。
- 活動後には、2ラウンド目のやり取りを振り返ります。
- 宿題として、改めてWhat do you think about his message?で意見文を書かせます。
- シェアできなかった手順8と手順9の内容は英語通信で触れる。
英語通信の活用
やりとりを続ける方法について、英語通信で後日振り返りやまとめをしました。また、よくある誤りについては「あなたも英語教師」のコーナーで確認。
まとめ
このように、モデル文を読んで、その内容を踏まえながら感想を言わせていきます。これによって、自分だったらどんなスピーチ内容にするかを考える機会をつくることができます。
ただし、「初見の英文を読む→話す」という技能統合的な活動に取り組むには、そのための下地づくりが欠かせません。中3の最後に突然やってみたところで成功するはずはありません。その部分については、また改めて記事として残したいと思います。