2年生のMy dream tripスピーチについてのまとめ。今回は、感想を書く→英語通信編。
身につけたい力
- 緊張感の中でも伝わる発音で英語を発音することができる。
- 夢の旅行について相手に伝えることができる。
- パソコンで簡単なスライドを作成し、スピーチの中で効果的に活用する。
- 人の発言に対してリアクションできる。
- スピーチに対しての感想を書くことができる。
感想を書く方法
- スピーチを始める前に、前時に書いたスピーチをまとめた英語通信を配布する。自分が感想を書く際に参考にしたい表現には蛍光ペンでハイライトする。
- 次のプリントをスピーチの前に3枚配布する。
- 気に入ったスピーチに感想を書く。自分のグループのメンバーが発表したら、必ず書いてあげることとする。
- 回収して英語通信にまとめる。
下地づくり
感想を書かせるためには、スモールステップでの指導、計画的なトレーニングが不可欠であると思います。僕は以下のように下地づくりに取り組みました。
- 事実と感想の2行で、継続的に日記を書かせる。
- リテリングで接続詞thatを使わせる。
- 3stepエッセイ、定期テストの作文では、従属接続詞、接続詞thatを使ったらボーナスポイントを与えることにし、積極的に使わせていく。
英語通信の活用
生徒が書いた感想をまとめて英語通信にまとめて配布します。
(その1)
(その2)
まとめ
感想を書くことは、3年生での到達目標にしていますが、2年生の2学期後半からチャレンジし始めました。英語通信を配布することで、いろいろな表現を学ぶことができたり、実際に感想を書いているときに参考にしたりとかなり役に立ちました。また、何よりも人からのコメントを読むのが楽しみなようです。スピーチ最終回の感想をまとめた英語通信を出すのが遅れたときに、生徒から「いつ英語通信は配られますか??」と待ってくれている生徒がいたときには嬉しかったです。(その反面焦りましたが…笑)
また、感想だけでなくアドバイスを書くことができる生徒もいました。いったん、プラスの感想でほめておいて、but、shouldを使ってアドバイスを書いていました。このようなテクニックは教えていなかったのですが、これも英語通信でシェアすることで、全体の学びにもつながりました。
さらに、スピーチの発表を聞くだけでは、理解できていないことがたくさんあるはずです。「ぜひ、この人の原稿を読みたい!」というリクエストを募って、英語通信で紹介していくと、スピーチ発表を「読むこと」の指導に変えることもできます。当然、生徒のモデルとなる英文に触れさせることができる機会ともなるでしょう。
追記(英文の正確性を高める支援について)
英文の正確性を高めるためには、英語通信の「あなたも英語教師」のコーナーが有効であると思います。ついつい僕たちは生徒たちに答えを与えてしまいがちです。しかし、生徒が自分の力で答えにたどり着くことのほうが、より学びは深まるはずです。
生徒の実際の間違いをそのまま引用する、もしくは教師が意図的に間違いのある英文をつくり、英語教師になったつもりで添削をさせるとよいと思います。ときには数人を指名して、教師になりきって黒板の前で解説をさせると面白いです。
この活動で、スローラーナーのみならず、上位層の生徒たちも多くの学びを得ることができるのではないかと思います。