English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

教科書本文の読解・音読指導②(授業デザインについて)

  教科書本文を扱う授業のまとめ。今回は授業デザインについてです。

前回の記事はこちら。

 

授業改善の方向性

授業の問題点から、次の改善策が浮かびました。

1. 活動後には必ず全体の前で成果をチェック
2. 伝わらない発音は指摘する
3. 英語を自分で操作する活動を入れる
4. 意味を伝え合う活動を入れる
5. ペア活動で使いやすいプリント作成
6. 家庭学習で個人練習に使えるプリント作成

鍛えるべき生徒の力

次の通りです。上の改善策をふまえて考えていきます。

・負荷がかかっても正しい発音ができる。(1・2)
・音のつながり・消失を見抜き、実際に発音ができる。(1・2・3)
・文構造を見抜くことができる。(3)
・肯定文から疑問文への変形を自在にできる。(1・3)
・代名詞変化を自在にできる。(1・3・4)
・内容に関する質問にクールアンサーで答えられる。(1・4)
・感情を込めて音読することができる。(1・4)
・教科書の内容や挿絵について英語で説明できる。(3・4・6)

実際の授業の流れ

「鍛えるべき生徒の力」をトレーニングするための授業をデザインします。

実際には次のように展開していきます。

①内容をイメージ(オーラルイントロダクションから/リスニングから)

②文構造の確認

③音のつながり、消失の確認

④新出単語導入

⑤音読

⑥疑問文づくり  ※1年生〜2年生2学期

⑦Q&A

⑧発展→家庭学習へ( Retelling / Debate など)※2年生から

授業プリントのデザイン

授業プリントは次のように構成しています。

〈表面〉

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〈裏面〉

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〈表裏〉

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※ ノートに貼っても、このようにめくって答えを確認することができます。

授業プリントの工夫

〈表面〉

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※ Q&Aは1回戦ごとに内容理解を深めるために、Round 1のYes/No疑問文をRound 2の疑問詞の疑問文に、Round 2のYes/No疑問文をRound 2の疑問詞の疑問文として使い回す工夫をしています。

〈裏面〉

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【追記】プリントの改良

〈Q&Aの別バージョン〉

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〈日本語訳で自学ノートとの連動〉

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あえて主語を抜いて、自然な日本語に訳します。自学ノートでの練習の際に活用させます。

まとめ

  以上のように、教科書本文を扱う授業を改善しました。これはあくまでも、僕が生徒に求める力を高めるための授業デザインにすぎません。目標が違えば、授業デザインも異なります。まずは、それぞれの教師が、理想の生徒像を夢見て、3年間のビジョンをつくるところに力を注ぐべきであると思います。