English Classroom

中学3年間の英語の授業アイディア、英語教育についての考え・悩みを日々記録しています。

不定詞(形容詞的用法)の導入と後置修飾Matching Game

  不定詞の形容詞的用法をSmall Talkから導入し、Matching Gameで体感的に練習しました。この授業の数時間前から帯活動で「後置修飾クイズ①」で前置詞句の後置修飾に慣れさせておくことが大切です。後置修飾クイズについてはこちら。

Small Talkで導入

目的•場面•状況を設定して、まずはSmall Talkで導入。


T: My daughter is 4 years old. They are not busy at all. She likes reading. She has many books to read. She likes Disney movies. She has many DVDs to watch. She goes to bed at eight. She always sleeps for 10 hours. She has much time to sleep. But I am very busy. I like reading books. I have many books to read but I don’t have much time to read. I like watching movies, so I want a chance to watch movies. But I usually get tired and sleepy at night. I need more time to sleep. Do you have much time after school, S1?

S1: No, I don’t. I have to go to juku every day.

T: So you look tired every day. If you don’t have to go to juku, what do you want to do?

S1: I want to play videogames.

T: I see. You want time to...?

S1: I want time to play video games.

T: S2, do you have much time after school?

S2: No. I want to sleep more.

T: So you want...?

S2: I want more time to sleep.

T: Thank you very much. Now it’s your turn. Let’s talk about what you want to do after school.

S-S Interaction①

あえてターゲットとなる文法事項を説明せずに、やりとりをさせる。

Sharing(T-S Interaction)

Interactive Teacher TalkやT-S Interactionでの正しい英文を板書して整理し比較させる。もしくは、生徒の誤った英文を板書して、誤りを発見させるなどしながら、ターゲットとなる文法事項の用法に気づかせる。

S-S Intereaction②

ターゲットとなる文法事項を積極的に使用しながら、やりとりを発展させる。

Matching Gameへの流れ

  1. 今日はMatching Gameをすると伝え、次のプリントを配布する。f:id:merasan:20181110112806j:image
  2. 文法説明を手短にし、空欄には to+動詞の原形 と記入させる。
  3. Matching Gameの選択肢となるフレーズを口頭練習。

 

Matching Gameのルール

  1. めくったカードは必ず声に出して発音する。
  2. カードがマッチしたら連続でプレイできる。
  3. マッチしたカードと、自分の色カードをシートに置く。
  4. Classroom Englishを使いながらプレイする。
  • Can I be the first?
  • Who’s turn is it?
  • It’s my/your turn.
  • Just a moment.
  • I’m the winner. / I won. など

 

Matching Gameの流れ

  1. 2人組(3人組も可能)をつくる。
  2. 自分の色を決める。(赤/青/黄の最大3人でプレイ可能)
  3. カードは以下のような構成。f:id:merasan:20181110135212j:image
  4. 次のように並べる。f:id:merasan:20181110135245j:image
  5. 緑とピンクのカードをランダムにして、裏返しにして準備完了。f:id:merasan:20181110135349j:image
  6. ジャンケンをしてゲーム開始する。f:id:merasan:20181110135552j:image
  7. 無事に揃いました。f:id:merasan:20181110135641j:image
  8. 揃ったカードと、自分の色カードをシートにのせます。f:id:merasan:20181110135920j:image
  9. シートに色カードがたくさんのっている人が勝ちです。
  10. 勝敗が決まっても、最後までプレイさせます。

 

まとめ

     3年生になって関係代名詞が登場し、慌てて後置修飾への理解を深めていくのでは遅いと思います。関係代名詞以外の後置修飾のパターンには、早い段階で慣れさせておくべきです。

   ただし、自然な文法導入や、先生の文法説明をしたところで、後置修飾への理解と定着が進まないでしょう。それよりも、生徒自身が体感することが一番なのではないかと考えました。このようなカードゲーム形式にすることで、生徒が楽しみながら体感することにつながっているように思います。

  毎時間やっているとさすがに飽きてくると思います。帯活動でたまに取り組みながら、長い期間をかけて後置修飾の感覚を鍛えていきたいです。

   エクセルで次のシートをつくり、ラミネートしてカードを作成しました。ペアで1セットなので、準備は本当に大変でした…。まぁ、1度作れば何度も使えるのでいいとしましょう。

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【追記】Quizletで練習

不定詞の中でもイメージしづらい形容詞的用法について、ゲーム感覚で身につける練習には良い方法かと思います。一人一台端末であれば、Quizletを使うことで、同じようなゲームを簡単に導入できます。

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https://quizlet.com/604273399/match