ここまでで代名詞のI とyou、そしてbe動詞のamとareについての理解と定着を進めてきました。
中間テストが終了してからは、その他の代名詞とbe動詞についての学習に入りました。
ここで非常に有効なのが、田尻先生の考案されたパンチゲームです。これは、とくに1年生の授業では繰り返し行いますが、2年生、3年生になっても、必要に応じて繰り返し取り組んでいく意味のあるものです。生徒たちが代名詞と動詞の関係性で迷った際には、すかさずパンチゲームをしてあげることで、すんなりとつまづきを解消してあげることが可能になります。
パンチゲームの手順
まずは次の表を黒板に書きます。
そして、「みんなにとって、一番大事なのは誰かな?」と聞いていきます。たいてい、友達や家族のことをあげてきますが、ここで「たしかにそうだけど、まずは自分が一番大切でしょ。先生は自分がかわいい。笑」などといいながら、次の質問に移ります。じゃあ、「次に大切にしなきゃいけないのは誰?」と聞いていきます。「1番目が自分なら、つぎは目の前の人を大切にしなきゃね。」と言いながら、次のように板書します。
「次はそれ以外の人たちだね。単数で男性はhe、女性はshe、それ以外の物事はit」
「複数になると、こうなります。」と言って、次のように板書します。
複数の人称代名詞については、「すぐに覚える必要はないけど、知っておこう」と伝え、負担を軽減してやります。
そして、次に対応するbe動詞を、am/areについては復習になるので、全体で確認しながら、isも導入し、次の表を完成させます。
そして、パンチゲームのやり方を説明し、ペアで活動させます。
(パンチゲームのやり方については、さまざまな書籍やTalk and Talkで紹介されているので割愛します。)
今回は肯定文のパンチゲームのみです。
じゃんけんに勝った人が、ランダムに10回パンチし、それに対してすばやく答えます。
その後、役割交代をします。
1回戦目は、たてペアで次の表を見ながらやってよいということにします。
2回戦目は、よこペアで黒板の表から次の表を見ながらやります。
3回戦目は、ななめペアで、次の表でやります。
その後は、教師vs全体で改めて確認をし、次のプリントを配ります。
空欄を埋め、説明が終了したら、Talk and Talk4の課題に取り組ませ、家庭学習につなげます。
次の時間には、パンチゲームの疑問文編・否定文編に入ります。
パンチゲームの工夫
パンチゲームおこなっていく上で、僕が工夫した点は以下の通りです。
- ペアでの活動の仕方は、①練習形式(決められた回数をランダムでパンチ→パートナーが反応する→攻守交代で決められた回数やる)と、②生き残り形式(1回ずつ交互にパンチ→すばやく反応する→どちらか間違えるまで続ける→生き残ったほうが勝ち)のパターンがあります。
- 肯定文→グー、疑問文→パー、否定文→チョキ、という区別をしておくと、生徒同士で活動する際に、道具を何も準備することなく、ランダムでさまざまな文型に変化させることが可能になります。ぜひパンチゲームの際には取り入れて見てください。(否定疑問については考え中・・・)
- be動詞をdo/doesに変えれば、「パンチゲームdo/does編」になります。これを使うと、一般動詞の導入に活用できます。詳細は以下の通りです。
さらにおすすめ
パンチゲームをこえる、代名詞ダンスについてはこちらです。1年生のうちにマスターしておくべき、代名詞変化を鍛えることができる、スゴすぎる活動です。必ずパンチゲームとセットで取り組みましょう!