不定詞、受け身形、関係代名詞の導入をしたあと、定着のためにしている活動はありますか?僕は「Word Quiz」を帯活動としてやっています。
「Word Quiz」とはどんな活動か?
この活動は、ずばり英語で行う連想ゲームのことです。例えば、「食べ物」「お米でできている」「形は三角」などのヒントを順番に与えていき、お題である「おにぎり」をパートナーが導くことができれば成功です。これを英語でやっていきます。ヒントを出す役割ならばアウトプット、連想して答える役割ならばインプットとなり、とても効率の良い活動です。
「Word Quiz」の活動の流れ
- まずはジャンケンなどで、ヒントを出す役割か、連想して答える役割かを決める
- お互いに向き合う(ヒントを出す人は黒板やスクリーンを向き、連想して答える役割の人は、お題が見えないように後ろを向く)
- お題を提示する
- 制限時間以内にお題を導けたら成功
「Word Quiz」の活動上の工夫と注意
黒板にお題を提出し、ヒントを出す担当の生徒だけは、お題が何かを確認できます。
お題を提示するのに、ランダムで表示したいときはこのソフトも便利です。
また、生徒に指示する活動の注意点は以下の通りです。
- 必ず英語で説明をする
- ジェスチャーは使用禁止
- 単語のみで説明するのではなく、文で説明をする
- お題を当てたら、その場に座る
- 答えがわかっても、大声で叫ばない(周りが答えをわかってしまうから)
「Word Quiz」の活動形態
- 2人組(1人がヒントを考え、1人が連想して答える)
※2人組の活動では、英語が苦手な生徒にとっての負担はかなり大きいです
- 3人組(2人がヒントを考え、1人が連想して答える)
- 教師vsクラス全員(生徒がヒントを与え、教師が答える)
- Student teacher vsクラス全員(クラス全員でヒントを与え、Student teacherが答える)
使えるClassroom English
特に、Student teacher vs クラス全員の際に有効です。現在は、この形態が自分の中ではベストです。
- Student teacherは黒板の前に立ち、お題は見ない
- グループごとにヒントを複数個考える
- 時間がきたらグループでジャンケンし、勝った人がヒントを発表する担当
- Student teacherが' Can you give me some hints?'と言う
- 発表担当者は'Let me try first!'と言いながら挙手
- Student Teacherは、Mr.../Miss...と指名する
- 発表担当者はヒントを出す
- ヒントを言わない班には、Student Teacherが指名してよい
- すべての班から1つずつヒントが出た時点でStudent Teacherは答えを言う
「Word Quiz」を使える文法とプリント
英語でヒントを出せと言われたところで、はじめから上手に説明することできません。そこで文法ごとに、使える表現をリストアップしたプリントを配布します。あらかじめ3種類のプリントを準備しています。
・不定詞を使ったWord Quiz
・受け身形を使ったWord Quiz
・関係代名詞を使ったWord Quiz
まとめ
生徒たちもこの活動は大好きのようです。中学1年生は単語レベルのワードクイズからスタートし、新たな文法項目を学習するにつれて、段階的にレベルアップしていくことが可能な活動です。Warm upのあとにテンポ良く活動することも大切かと思います。
Warm up、Student teacherについてはこちらです。