前回の記事に書いたように、入試対策用の単語帳を作成しました。しかし、単なる意味の羅列を覚えるというのは、大人がやってみてもかなりの苦行です。多量のインプットをする中で、何度も何度も単語と出会いながら覚えていくのが、僕が学習者として最も自然な方法です。
授業をする中でも、僕にとって良い方法を子どもたちにはやらせてみたいと思っています。だから、あまり毎時間の小テストはしたくないのです。(教師にとっても子どもにとっても、つまらないし、苦行です。また、分からない子にとっては、単なる沈黙の時間に…)それから、少しでも楽しげな活動にビンゴをするのもあまり好みません。(かける時間や手間とのコストパフォーマンスが悪い…)毎授業の単語テストのための勉強をしていても、本当に使える語彙が身につくわけではなく、単語テストに対応するためだけの語彙力にしかならないように思います。
読めること、意味が瞬時に分かること、そして何も見ずにスペリングがわかることをどのように養っていけばいいのかが、次年度への課題のひとつです。そして、子どもたちにとっての最も身近な目標である、入試長文読解力につながる語彙力をつけたいと思います。
来年度からやってみよう
- 定期テスト1週間前には、教師が口頭でヒント(既習単語の英語での定義)を与え、生徒にはその単語と、それが出てきた教科書のページ番号を答えるクイズ
- 授業の帯活動で、ペアでの単語意味確認練習(田尻先生の60秒クイズ、大塚先生のペアチェックのような)
- 上記の活動は必ず0秒ルールで(詰まってはいけない)
- 単語を言ったあとは、つづけてスペリングを口頭で言う(これでやっと合格)
1つめの活動のためには、教師は単語の意味を意識して学習させ、教科書のトピックを印象づける授業をつくることを意識しなければならない。そして、2つ目の活動の際には、日本語訳を言えることが最終目標にならないように意識し、瞬間的に意味がわかり、スペリングも頭に浮かぶ生徒をつくるために行なう。
子どもたちをどこまで引き上げてあげられるか、こちらの力量を上げていかなければ…!