English Classroom

中学3年間の戦略、導入・展開などの授業記録

とにかくアウトプットの風潮に違和感あり。

 とにかくアウトプットさせましょう、言語活動させましょう的なブーム?ですが、やはり昔ながらの指導って必要でしょ!って話を、まとまりもなく綴ります。

 自分もどんどんアウトプット偏重に寄ってきていたのですが、この4月から違和感をもちはじめました。アウトプットしてもいいのは、しっかりしたインプットがあることが前提だなと。

英作文は英借文

「話すこと」「書くこと」が弱いと叫ぶ前に、アウトプットの時に活用できるほどのインプット量と定着があるかということを確認しないといけないなぁ。「英作文は英借文」とはよく言ったものです。僕の生徒は英借文できるほどにインプットが定着できてないなと痛感してます。そこで、インプット定着のためにはやっぱり音読。改めて音読の取り組みを見直さないといけないと考えてます。同僚の先生とアイデアを出し合っているところです。

自分が中学生のときに鍛えておいてほしかったこと

 やっぱり、フォニックスは大切。僕の時代はノートに死ぬほど単語練習させられてましたが、音と文字が一致してルールがなんとなくつかめてくると、正しいつづりが分かることが増えてきます。ひたすらノート練習させるより、フォニックスをきちんと仕込んで欲しかったなぁ。

 それから、語順の感覚。これがないとゼロから英文をつくれません。

 さらに、Q&Aの力。特に疑問文をつくる力。質問できれば会話が続くのに、「あれ、うまいこと疑問文つくれないぞ…」となるたびに、疑問文って大切じゃん!って感じてきました。答え方の練習はしっかりさせられてたのになぁ。

僕の英語学習の成功体験

 あれは大学生2年の頃です。姉の結婚式のために、家族で新幹線に乗っていたら、たまたま隣の席が一人旅行中の外国人でした。気づいたら、自然な感じでその人としゃべってて、割と盛り上がってお別れしました。新幹線を下車したら、弟に「兄ちゃん。スゲえな…。」とか、親父(一応、高校の英語教師)に「英語で盛り上がってるやつがいると思ったら、お前だったんか!」とか言われ、「あれ?オレけっこうイケてんじゃね?」と勘違いしたのが全ての始まりです(笑)きちんと英語でスピーキングしたのは、これが初体験でした。

やっててよかった昔ながらの勉強法

 自分が今、英語で話したり書いたりするときに、昔やってきた勉強に感謝することがたびたびあります。

 まずは、明示的な英文法の知識です。僕は、まず中1の2学期のテストからチンプンカンプンになりました。それまで別々に扱われてきた、be動詞と一般動詞がごちゃまぜになってテストに出たときからです。その日から、親父による基礎的な英文法、並び替え問題の特訓の日々がスタート。そのおかげで、中学校は乗り切ることができました。

 その後、懲りない僕は、大学受験を失敗し浪人することになるのですが、ここで新たな発見をします。「俺は、何となくしか英語を理解できてなかったんじゃん!」と。それに気づいたのは、代ゼミ西きょうじ先生の英文構造分析の授業を受けてからです。本当の意味で英語にハマり始めたのはここからです。英文和訳で構造分析をすることで、瞬時の判断力、英文法の知識が身についていきます。アウトプットの際に、明示的な英文法の知識は欠かせないと思います。英文をつくるときはもちろん、自分のアウトプットの間違いにも気づくためにも。徹底的な英文和訳のおかげです。

 それから、和文英訳。高校時代の僕にとっての唯一のアウトプットの機会は和文英訳。力のない僕を見かねて、中学時代に続き、親父からの最終特訓スタート。このときに「英作文は英借文」と言われたように思います。このおかげで、言いたいことを英語の語順で表現する習慣がついたように思います。

 今でもアウトプットの時に、「あの頃の勉強が生きたな!」と感じる瞬間があります。

 大学生になってから、自分の発音の下手さに幻滅し、一人で部屋で発音特訓をしました。また、CNNの教材でシャドーイングを繰り返したりもしました。大人になってからは、NHKの実践ビジネス英語。

まとめ

 自分の経験から考えると、大学受験までのアウトプットの機会は、親父との和文英訳トレーニングくらいでしょうか。授業でアウトプットの機会は皆無だったので。(英語学習につまづいたら助けてくれる父がいたというのは、普通ではない環境ですがね…)

 つまり、ひたすら読む、聞く、文法問題演習、英文和訳、たまーに和文英訳。要は、大学受験のための勉強です。自分の英語力はこれが基盤かなと再認識した今、アウトプットにばかりフォーカスされるのは違和感が出てきました。むしろ、昔の勉強もなかなかイケてたんじゃないの?と再評価しているところです。受験英語は悪ではなくて、インプットとアウトプットのどちらも大切で、そのバランスが重要

 そう考えると、「しっかりインプット、たまにアウトプット」の第二言語習得理論は、自分の経験的にしっくりきます。新しい学習指導要領と第二言語習得理論って、噛み合ってないように思うのですが、どうなんでしょうか。

〈なつかしの文献〉

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

ポレポレ英文読解プロセス50―代々木ゼミ方式

 
思考訓練の場としての英文解釈(1)

思考訓練の場としての英文解釈(1)

 
英語のリスニングは発音力で決まる!

英語のリスニングは発音力で決まる!

 
英語教師のための第二言語習得論入門

英語教師のための第二言語習得論入門

 
外国語学習の科学?第二言語習得論とは何か (岩波新書)

外国語学習の科学?第二言語習得論とは何か (岩波新書)