English Classroom

中学3年間の戦略、導入・展開などの授業記録

家庭学習のシステムと手順

 家庭学習の重要性が叫ばれる中で、いかに生徒に取り組ませるかというのには頭が痛い問題であると思います。なぜ生徒がなかなか取り組まないのか?を考えてみました。

 

どんな力をつけたいのかを明確にする 

 まず、指導者が3年後の自分の生徒がどんな力を身につけていてほしいかを明確にしていくことが必要だと思います。そして、家庭学習は、そこにいたる指導の一環として位置づけられるはずです。よって、家庭学習の内容は授業の延長線上にあり、家庭学習がまた授業にリンクしていくという、プラスのスパイラルが生み出せるよう意識しています。無味乾燥なドリルやワークで終わらず、生徒達の楽しさ、達成感、知的好奇心をくすぐることにつなげていきたいと思っています。

 

家庭学習に取り組みやすくするために
 

 今まで自分ができていなかったのは、家庭学習をするように伝えることはしていても、どのように取り組むのかということに関しては細かく伝えられずにいました。生徒たちが取り組まないのではなく、取り組めない状態を生んでいたと思います。この状況を解消するには、宿題をする手順を一覧にし生徒に配布することが必要ではないかと考えました。その頃にちょうど参加した研修会で、九段中等教育学校の本多先生が紹介されていた、「学習のSeven Steps」を参考にさせていただき、自分なりに家庭学習の手引を作ってみました。それが以下のプリントです。
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これを年度当初に生徒に配布し説明をします。説明を聞いただけでは理解できなくても、生徒たちが家庭学習で困った際に確認したり、取り組み方を見直したりできます。また最も大事な学習は、与えられた宿題ではなく自主学習であるということを、生徒たちには繰り返し伝えていきます。自分の弱点補強や、発展的内容など、生徒が自分自身で取り組むべきことを考え、学習に取り組むことができるようにしたいと考えています。そして、自律した学習者の育成につなげていきたいです。

 

家庭学習を習慣化させるためには?


 家庭学習の習慣をつける上で、意外にも「教師との人間関係」が重要なのではないかと感じます。授業以外の校務で多忙を極める日々ですが、できるだけその日のうちに家庭学習ノートをチェックし、返却するということを繰り返します。ノートのやり取りの中で、添削だけでなく、生徒の学習方法についてのアドバイスなどのコメントなどを書いてやりながら、子どもたちを叱咤激励していきます。そうすることで、だんだんと生徒たちとの関係性が深まり、「先生に認められたい」とか、「先生の期待に応えたい」などと思い始めれば、家庭学習することに英語学習以外のメリットが加わることになります。英語がとりわけ好きではない生徒たちにとって、がんばる原動力になるのは、このポイントではないでしょうか。

 

まとめと課題

 以上のように、家庭学習の手順や方法は生徒に知らせています。大量の家庭学習ノートを毎日チェックすることは、本当に大変なことではありますが、生徒のがんばる姿があるからこそ、意外にも続けていくことができるものです。

 今後は、家庭学習の定着への取り組みだけでなく、家庭学習の最終段階である「自主学習」の充実も課題であると感じています。そのために、自主学習の取り組み方に関する内容を整理し、生徒に紹介していきたいと思っています。